「リンゴを科学する」のお知らせ

農学生命科学部附属生物共生教育研究センターでは、板柳町と共催で公開講座『リンゴを科学する』を下記のとおり実施することとなりました。リンゴ農家及びその関係者を対象に農学生命科学部・農場教員等が、いろいろな角度から様々な情報を提供します。1講座からでも受講可能ですので、奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。

  1. 日時:2009年12月6日[日]・7日[月]の2日間
  2. 会場:板柳町多目的ホール「あぷる」1階ホール(北津軽郡板柳町大字灰沼字岩井61)
  3. 主催:農学生命科学部附属生物共生教育研究センター板柳町
  4. 参加料:1人700円(テキスト代として)
    ※受付時にお支払い下さい。
    ※定員になり次第締め切らせていただきます。
  5. 申し込み先:
    板柳町役場経済課
    電話:0172-73-2111
    又は, 農学生命科学部附属生物共生教育研究センター藤崎農場
    電話:0172-75-3026
  6. 問い合わせ先:
    農学生命科学部附属生物共生教育研究センター藤崎農場
    電話:0172-75-3026/FAX:0172-75-5646

【12月6日[日]】

9:00 – 9:30
受付
9:30 – 9:50
開講式
10:00 – 11:30
『リンゴ生産大国中国の栽培・流通事情』神田 健策(弘前大学農学生命科学部教授)
中国は今、世界のリンゴの40%を生産するリンゴ大国です。特に、この10年間、急速に生産量を伸ばしてきました。生産地も旧産地の山東省・遼寧省から内陸の陜西省に移りつつあり、新品種の開発、貯蔵施設の整備、認証制度の確立など農家・行政・研究者・業者などが一体となって取り組んでいます。現在、日本産が中国で販売されていますが、まだ僅かです。それ以上に将来、中国産リンゴの日本輸入がありうるのか、目が離せません。
13:00 – 14:30
『リンゴ園の光合成活動と炭素の動き』伊藤 大雄(弘前大学農学生命科学部准教授)
リンゴ樹の光合成活動を活発化すれば、大玉で糖度の高い果実が生産できると期待されます。二酸化炭素の出入りをリンゴ園の樹冠上で2年間、ほぼ毎日調査した結果、何月頃、どんな気象条件の時に二酸化炭素が盛んにリンゴ園に流れ込んでいるのか、少しずつわかってきました。その成果を紹介しながら、リンゴの生産活動は二酸化炭素の吸収源活動になり、温暖化防止に役立つか?という現代的問題もあわせて考えてみます。
14:40 – 16:10
『グリーン・ツーリズムの勧め~リンゴ生産地域の農業後継動向を踏まえて~』藤崎 浩幸(弘前大学農学生命科学部准教授)
グリーン・ツーリズムとは、本来何を目指しているものなのか。儲かるのか役立つのか。リンゴ生産地域において高校生がいる世帯を対象に行った就農に関する意識調査では、農業収入のみで生計を営むことが可能な農家でも、農業を主業にしたい子世代が存在する農家は3分の1しか存在せず、家業より自らの適性が子世代の職業選択の基本となっていた。この農業後継動向とグリーン・ツーリズムによる農村活性化論をお話します。

【12月7日[月]】

10:00 – 11:30
『菌から見たリンゴ病害~モニリア病と赤星病を例に~』田中 和明(弘前大学農学生命科学部准教授)
菌というと、病気、汚い、腐敗などマイナスイメージばかりが浮かぶかも知れません。また大腸菌などの細菌類と同じようなものと、誤解もされているようです。しかし実際には、多彩な能力と美しさを兼ね備えた興味深い生物です。そんな菌たちがなぜリンゴを好み、いつ発生し、どうやって生き延びているのか、モニリア病菌(子のう菌類)と赤星病菌(担子菌類)を例に、菌の視点からその生き様=病気の発生を考えてみたいと思います。
13:00 – 14:30
『これからのリンゴの栽培方法を考える』塩崎 雄之輔(弘前大学名誉教授)
早期結実と矮性台木・剪定(冬期・夏期)・枝の誘引・外科処理・施肥の工夫など、早期成園化(早期盛果期到達)と矮化(矮性台木)栽培・計画密植栽培(強勢台木)・半密植栽培(矮性~強勢台木)、間伐(困った挙句)と大苗定植の問題、長期安定生産・自然の力(根粒菌・菌根菌)の活用、半密植栽培の実証試験結果、小型の開心形の可能性などについてお話します。
14:40 – 16:10
『リンゴ園土壌の特徴と堆肥の効果』青山 正和(弘前大学農学生命科学部教授)
リンゴ園では、土壌改良が難しいことから、土壌はいろいろな問題を抱えている。とくに、津軽地方のリンゴ園土壌では、石灰や苦土が少なく、強い酸性を示す土壌が多い。その一方で、カリやリン酸が過剰となり、養分バランスが乱れている土壌も見られる。そこで、藤崎町や黒石市の土壌を分析したデータをもとに、リンゴ園土壌の特徴を説明するとともに、土壌改良の一つとして堆肥を施用した場合の効果について説明します。
16:10 – 16:30
閉講式

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