2020年02月10日 | トピックス

   このたび,部局間交流協定を締結している中国科学院西双版納熱帯植物園において,海外インターンシップを実施しました。
   中国科学院西双版納熱帯植物園では,学生教育プログラムを展開する場として優れた設備やスタッフが揃っており,世界中から学生や博士研究員が滞在し研究活動をしています。
   本学部が検討している,海外インターンシップの実施先としても非常に条件が整っており,特に亜熱帯地域の自然環境や生態系の研修を行う場所として優れた環境です。
   今回は,海外インターンシップの教育プログラム構築に向けたプレ実施として,11月27日~12月3日に学部学生と大学院生を対象として,熱帯地域における野外調査・実験手法などに関する実習プログラムを実施しました。
   現地の学生やスタッフとの共同作業や交流を通じて,学生の研究に対する姿勢の違いや自主性の重要性を強く感じました。また,海外で研究者として活動する日本人の方から,日本と海外における研究機関の違いや,海外で働くという選択肢が身近にあるということを教えていただき,学生にとっては将来について考え直すきっかけとなりました。
   具体的な海外インターンシップの内容をより良いものにするため,先方教員と内容の検討を併せて行いました。今回は,学部学生・大学院生を同行させ,模擬的なインターンシップを実行することで,学生に対する教育的側面と卒業研究以降の研究活動に関する効果を検証し,インターンシップの方向性や展開について,一定の成果を得ることができました。また,セミナーなどを開催し,相互の理解を深め,特に昆虫類・鳥類の生態や生態系保全にかかる共同研究や自然環境の観光資源に関して,様々なアイデアや情報収集を行うことができました。