平成23年度 生物共生教育研究センター公開講座
       リ ン ゴ を 科 学 す る


本年で13回目を迎える生物共生センター公開講座「リンゴを科学する」。昨年に続いて、弘前市岩木地区で開催します。2日間のプログラムの中に、リンゴに関する様々な話題を満載して、以下の要領で開催します。りんご生産者をはじめ、どなたでも参加できます。参加費も無料になりました。多数のご参加をお待ちしています。





日時:     平成23年12月4日9時30分〜5日16時30分
場所:     弘前市中央公民館岩木館 大ホール
         (青森県弘前市賀田1-18-3)
         
主催:     弘前大学農学生命科学部附属生物共生
                        教育研究センター
         青森県弘前市

参加費:    無料
お申し込み: 弘前市農林部りんご課
                 (電話:0172−40−7105 田村・山本)
          または藤崎農場 (電話:0172−75−3026)


本講座は、青森県民カレッジの認定講座です。


プログラム
12月4日(日)
時間 演者 演題 内容
10:00〜11:30 宮入 一夫 
(農学生命科学部 教授)
リンゴペクチンのちから 1日1個のリンゴは医者を遠ざけるという有名なことわざがあります。この根拠となるのがリンゴに含まれるいろいろな成分に由来するものであることはいうまでもありません。リンゴペクチンはその中でも特に注目に値する成分です。今回はリンゴペクチンについてそのすぐれた機能性を中心に紹介し、最近注目されているリンゴペクチンの体内放射能物質除去効果についても簡単に触れたいと思います。
13:00〜14:30 片方 陽太郎 
(農学生命科学部 教授)
リンゴの栽培から生じる廃棄物の有効利用 “剪定枝とリンゴの種子・葉から” リンゴの栽培過程の中で毎年剪定枝が生じ、青森県では毎年約15万t といわれ、少し薪などに使われますがほとんどは廃棄されています。一方、リンゴの種子もジュースやジャムへの加工では無用のものです。これらのいわば産業廃棄物の有効利用は、炭酸ガスと廃棄経費の削減に寄与するものです。今回、剪定枝を用いたリンゴ鹿角霊芝(キノコの一種)のがん細胞生育抑制効果とリンゴの種子・葉からカルシュウム拮抗剤の探索について紹介します。
14:40〜16:10 大橋 治 
(岩手大学大学院連合農学研究科  研究員)
グローバル下のリンゴ生産の課題と展望 −経済計算と農協共販1世紀の歴史に学ぶ− 弘前市のリンゴ生産は134年前初結実した3個・548gのリンゴを起点に、今では約17万トン経済効果500億円超の地場産業に発展しています。この間の道のりは平坦なものでは無く、先人たちは困難な時代を乗り越えてきました。現在、TPP等グローバル化への対応が求められています。どのように捉えればよいのでしょうか。この1世紀で何が変わり何が変わらなかったのか、経済計算と共販の歴史を通して対応を展望します。

                                    

12月5日(月)
時間 演者 演題 内容
10:00〜11:30 塩崎 雄之輔 
(弘前大学  名誉教授)
意外と知られていない剪定の話 ―切り返し剪定の反応、夏期の新梢管理、移植樹の剪定― 冬季剪定時の新梢の切り返しに対する反応は品種によってかなり異なります。切り返しても強い生長をしない品種、切り返すと強い生長をする品種などがあります。また夏季剪定に対する反応も品種によって異なります。夏季剪定は矮化(密植)維持のために不可欠です。若木移植時の剪定は損します。以上のようなことについて話します。
13:00〜14:30 伊藤 大雄 
(農学生命科学部附属生物共生教育研究センター 准教授)
日本でリンゴの有機栽培は可能か?  ―8年間の挑戦でわかったことと考えたこと― リンゴ園の一角を防薬ネットで囲み、有機栽培(無農薬・無化学肥料)の試験を8年間行ってきました。その間、様々な病害虫に悩まされ、様々な防除法を試しました。有機栽培でも使える防除資材にはどのようなものがあり、効果はどの程度でしょうか。また、どのような病害虫が問題になるのでしょうか。有機栽培の意味、可能性と限界、有機栽培の決まり事なども含め、出来るだけ農家の視点に立ってお話しします。
14:40〜16:10 佐野 輝男  
(農学生命学部 教授)
ウイルス病害を中心としたリンゴ病害の診断・防除 リンゴに感染するウイルスは、クロロティックリーフスポットウイルス、ステムグルーピングウイルス、リステムピッテリングウイルス、小球形潜在ウイルス、モザイクウイルスなど、ウイロイドは、さび果ウイロイド、ゆず果ウイロイド、dimple fruitウイロイドが知られています。ウイルス、ウイロイド、及びウイルス性病原による病気の特徴、見分け方、診断方法等を紹介します。


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