更新2001.12.27


これは6000年前(縄文前期)の層から出土した大型種子.前後を撮影したもの.左は種子の胚乳の間に麦類に特徴的な筋がみえる.右側の白く見える部分は胚のあった部分で芽などを用意している組織が長い年月の間に崩壊してしまったために欠落して見える.

これが炭化種子(上記写真)と同倍率で撮影した皮性のオオムギと裸性のオオムギ種子.炭化種子(左)では俗称”ふんどしと呼ばれる筋の上に皮がかぶっているようになっている部分があり,オオムギの皮性のような頴花の一部が付着したまま炭化したものと考えられる.


これは上の皮性オオムギの種子から無理矢理皮をはいだ状態で写真を撮影したもの.やはり,粘性の高いのりのようなもので付着しているため皮が剥げないで残る.



これは同じく炭化種子(左)と栽培カラスムギ(エンバク;中央),ならびに野生カラスムギ(右)を同倍率で撮影したもの.かなりエンバクに近い種子の大きさを持っている.
これは野生カラスムギと栽培カラスムギの頴花を撮影したもの.先にふれたように野生のものは種子が稔り次第,1つずつ落下していく性質を有し,栽培のものは全てが一斉に収穫できるように穂についたたままの性質を持っている.そのため種子を利用する際には脱穀という頴花を取り外す作業が必要である.そのためこれらの頴花は穂についているところに離層が形成される性質を有する,野生的性質と離層が形成されなくなるように選抜され進化した栽培的性質が頴花の一部にみられる(写真右;頴花の下の部分).
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