ヒトクローン胚の作製「道徳的に誤り」 ブッシュ米大統領が批判


2001年11月27日

 【ワシントン26日=大牟田透】米バイオ企業アドバンスト・セル・テクノロジー(ACT)が人のクローン胚(はい)作製を発表したことについて、26日、ブッシュ大統領が厳しく批判する一方、バイオ企業の株価が軒並み上昇するなど、反響が相次いだ。

 大統領は「破壊するために人の生命を育ててはならない。現在起きていることはまさにそうしたことだ。道徳的に誤りだと考える」と述べた。「胚はすでに人の生命」との立場から、研究や操作に反対している。

 フライシャー大統領報道官は記者団に「大統領は下院で可決されたクローン研究全面禁止法案を上院も可決することを希望している」と話した。下院のディレイ共和党副院内総務も「人クローンは科学に常道を踏み外させるものだ」とした。

 一方で、ACT株は公開されていないものの、クローン胚の産業応用を期待して、公開されているバイオ産業株は軒並み上昇した。

 ACTのウエスト社長は「かつて体外受精は倫理的に大問題だと非難されたが、今は広く認められている。非難は過剰反応だ」と反論した。



《朝日新聞2001年11月27日より引用》