キユーピー開発の加熱殺菌済み「半熟卵」、意外なヒット


 キユーピーの開発した「半熟卵」が思わぬヒット商品になっている。元々は夏場の「生卵」で心配されるサルモネラ菌対策で98年に開発された。牛丼やカレーを売る外食チェーン向けの業務用だったが、生卵特有の生臭みがないまろやかな風味が人気を呼び、今年から首都圏で家庭用を売り出した。安全性と味を兼ね備えた新しい卵として、今年度は前年比倍増の1億6000万個の売り上げを見込む。

 サルモネラ菌を含む鶏卵は約3000個に1個の割合とされている。食中毒を完全に防ぐことはできず、外食産業が「生卵」の取り扱いを敬遠する大きな原因になってきた。

 半熟卵「キユーピットのたまご」は今春から市販され、6個入り248円。殻の外から加熱して卵内のサルモネラ菌を死滅させる新製法を採用。卵の白身は半熟で黄身はとろりとしている。

 牛丼チェーン最大手の吉野家ディー・アンド・シーでも昨夏から採用され、夏場も持ち帰りできる卵としてピークで月300万個が売れた。
(09/13 17:11)

キューピットのたまご
首都圏の量販店で販売しているキユーピーの半熟卵「キユーピットのたまご」(キユーピー提供)


《朝日新聞社asahi.com2003年9月14日より引用》