仏の「フォアグラ祭り」延期 鳥インフルエンザの影響


2006年03月09日16時48分

 フランス南部で今月予定されていた第18回フォアグラ見本市が、鳥インフルエンザの影響で急きょ来年に延期されることが8日決まった。開催まで2週間だったが、出品や見学取りやめが相次いだ。関係業界や食通が待ち望む2年に1度の「肝臓のお祭り」も、病気には勝てなかった。

 最新のフォアグラ生産技術が誇示される見本市は今月22日から3日間、仏南西部ランド県の県都モンドマルサンで予定されていた。主催者は朝日新聞の電話取材に対し「ここにきて業者の出品辞退が続いた。現下の状況を総合判断し、07年への延期を決めた」と語った。

 鳥インフルエンザの拡大を防ぐため、生きたカモやガチョウの移送は禁じられている。生きた鳥がなければ新たな肥育法の実演は難しい。消費が減る中で内外バイヤーの士気も上がらず、見本市への関心は急速にしぼんでいた。

 仏では2月、東部アン県で野鳥の感染が確認され、家禽(かきん)(七面鳥)飼育場への拡大が判明した。関連製品の消費は25〜30%も低下、国際市場でも日本など40カ国以上が仏産の輸入停止を決めた。

 ランド県はフォアグラの大産地。鳥インフルエンザ対策では他県に先駆け、フォアグラ生産用のヒナ約70万羽に予防接種を始めたばかりだった。


《朝日新聞社asahi.com 2006年3月9日より引用》