教員紹介

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牛田 千里 うしだ ちさと

  • 英語表記 Chisato Ushida
  • 職名 准教授
  • 所属 弘前大学 農学生命科学部 分子生命科学科
  • 専門分野 分子生物学
  • email cushida [at] hirosaki-u.ac.jp

※メールアドレスは [at] を @ に変えてください。

メッセージ

子供を生んであらためて生命の不思議を実感してます。息子はもうすぐ4才になりますが,子供の純粋な視線や物事に対する直向きな態度,素朴な疑問を目の当たりにするにつけ,研究の原点を思い起こします。

               ushida_1

2004年度 牛田研究グループ(前列中央が牛田)


研究テーマ

分子生物学

非翻訳RNA,低分子RNAの機能と構造を分子生物学的手法を用いて解析する。天然に存在する多種多様なRNAの機能と構造,他因子との関係を調べることで,RNAのもつ可能性,潜在能力を明らかにし,RNAワールドへと思いを馳せる。

 

1.発現RNomicsシステムの開発と新規ncRNAに関する研究

 ポストゲノムシーケンス時代の一研究動向として,細胞内に発現しているタンパク質を全体として把握しようとするプロテオーム解析やDNAチップを用いた遺伝子発現解析が盛んに行われている。しかし,細胞内で機能する分子はタンパク質だけではない。タンパク質をコードしないRNA,すなわち非翻訳RNA(noncoding RNA, ncRNA)もまた様々な生命現象のキーファクターとして働く。生命現象を分子レベルで把握するためにはDNAやタンパク質とともに非翻訳RNAについても理解を深めることが必要である。私どもの研究グループは非翻訳RNAが複雑な遺伝子ネットワークの中でどのように他の機能分子と関わりあって生命現象に関与しているか理解することを目的とし,マイコプラズマ,酵母,線虫を材料に翻訳されない機能RNA分子を組織的に網羅し(ncRNAのカタログ化),それぞれの機能と構造について解析する。現在,体系的に生体内非翻訳RNAの発現を解析する系(発現RNomicsシステム)の開発をすすめると同時に,同定した新規非翻訳の機能解析を行っている。

2.ヒトスプライシング因子に関する研究

 pre-mRNA型スプライシングでは5種類の核内低分子RNAの他,多くのタンパク質が複雑に絡み合ってイントロンの切り出しとエキソンの結合という一連の反応を進める。U4/U6 snRNPを形成するタンパク質因子の一つであるhPRP4pに着目し,核局在や他の因子との相互作用などについて解析している。


略歴

1989年

筑波大学第一学群自然学類卒業

1991年

筑波大学大学院修士課程理工学研究科化学専攻修了

1993年

名古屋大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻中退

1993年

弘前大学理学部生物学科教務職員

1994年

弘前大学理学部生物学科助手

1997年

弘前大学農学生命科学部助手

2004年

弘前大学農学生命科学部助教授


業績

主要論文・著書・訳書
○Isolation of eight novel Caenorhabditis elegans small RNAs.
Wachi M, Ogawa T, Yokoyama K, Hokii Y, Shimoyama M, Muto A, Ushida C., Gene 335:47-56, 2004.


○Distribution of the MCS4 RNA genes in mycoplasmas belonging to the Mycoplasma mycoides cluster.
Ushida C, Yoshida A, Miyakawa Y, Ara Y, Muto A.,Gene 314:149-155, 2003.


○Central region of the human splicing factor Hprp3p interacts with Hprp4p.
Gonzalez-Santos JM, Wang A, Jones J, Ushida C, Liu J, Hu J., J. Biol. Chem. 277:23764-23772, 2002.


○A bacterial RNA that functions as both a tRNA and an mRNA.
Muto A, Ushida C, Himeno H., Trends Biochem Sci. 23:25-29, 1998.


○A small RNA of Mycoplasma capricolum that resembles eukaryotic U6 small nuclear RNA.
Ushida C, Muto A., Nucleic Acids Res. 21:2649-2653, 1993.


○RNA interference (RNAi):2本鎖RNAを介した遺伝子発現抑制機構
牛田千里
蛋白質・核酸・酵素,第46巻:1381-1386頁,2001年


○RNA interference
牛田千里,姫野俵太,武藤あきら志村令郎・渡辺公綱編:
RNA研究の最前線,第7章 92-98頁,シュプリング・フェアラーク東京,2000年


○バクテリアの新しい低分子RNA
牛田千里,武藤あきら
蛋白質・核酸・酵素,第38巻:2728-2733頁,1993年


キーワード :
2014年4月14日 更新

牛田 千里 Chisato Ushida

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