教員紹介

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小林 一也 こばやし かずや

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メッセージ

生き物が「生物」であるが故にみせる魅力的な現象の仕組みを、科学の名のもとに紐解いていくプロセスが私は大好きです。ちょっとした工夫で生き物は、その秘密をこっそり教えてくれることがあって、それに遭遇(成功)した時の「感動」は何とも簡単に説明することは難しいです。教科書に書いている知識ももちろん大事なことですが、大学の基礎生物学系の研究室ではそれは必要条件であっても十分条件ではありません。十分条件を満たすためには、「教科書にのるような知識を自ら作り上げる」ことが必要です。私は、学生さんには「感動」を体験してもらって必要十分条件を満たしてほしいと願っています。


研究テーマ

プラナリアにおける生殖様式転換機構

 

 私たちヒトを含む哺乳類の生殖様式が有性生殖に限定されているために見過ごされがちですが、「性」(同種2個体間で遺伝子を混合する)のない生殖様式である無性生殖を行う動物が多く存在しています。逆に無性生殖のみで繁殖する動物も稀であって、多くの動物は無性生殖と有性生殖の両方を行うことができ、世代や環境に応じてこの2つの生殖様式を巧みに転換します。これは両者の長所をいかした子孫を残すための戦略といえます。しかし、後生動物においては生殖様式転換の機構はほとんどわかっていません。そこで私たちは「有性化因子」と呼んでいる化学物質の刺激で無性生殖から有性生殖に切り換わる扁形動物プラナリアの実験系「有性化系」を確立し、この有性化系を用いて、その機構の解明に取り組んでいます。


略歴

1996年 弘前大学大学院理学研究科生物学専攻 修了

1999年 東京工業大学大学院生命理工学研究科バイオサイエンス専攻 修了(博士(理学))

 1999年 科学技術振興事業団さきがけ研究21「形とはたらき」領域 専任研究員

 2002年 慶應義塾大学理工学部生命情報科 特別研究助手

  2006年 チュービンゲン大学(ドイツ)動物進化生態学研究室 博士研究員

2008年 慶應義塾大学理工学部生命情報科 助教

2009年 慶應義塾大学医学部総合医科学研究センター 特任講師

2012年 弘前大学農学生命科学部 准教授

2012年 岩手大学大学院連合農学研究科主指導教員資格取得   現在に至る。


業績

1)Kobayashi, K., Nakagawa, H., Maezawa, T., Hoshi, M.

 “Existence of two sexual races in the planarian species switching between asexual and sexual reproduction.”

  Zoological Science, vol. 29: 265-272 (2012)

2)Nakagawa, H., Ishizu, H., Chinone, A., Kobayashi, K., Matsumoto, M.

 “The Dr-nanos gene is essential for germ cell specification in the planarian Dugesia ryukyuensis.”

  The International Journal of Developmental Biology, vol. 56: 165-171 (2012)

3)Nakagawa, H., Ishizu, H., Hasegawa, R., Kobayashi, K., Matsumoto, M.

  “Drpiwi-1 is essential for germline cell formation during sexualization of the planarian Dugesia ryukyuensis.”

  Developmental Biology, vol. 361: 167-176 (2012)

4)Kobayashi, K., Hoshi, M.

 “Sex-inducing effect of a hydrophilic fraction on reproductive switching in the planarian Dugesia ryukyuensis (Seriata, Tricladida).”

  Frontier in Zoology, vol. 8: 23 (2011)

5)Miyashita, H., Nakagawa, H., Kobayashi, K., Hoshi, M., Matsumoto, M.

 “Effects of 17ß-estradiol and bisphenol A on the formation of reproductive organs in planarian.”

  The Biological Bulletin, vol. 220: 47-56 (2011)

6)Kobayashi, K., Arioka, S., Hoshi, M., Matsumoto, M

 “Production of asexual and sexual offspring in the triploid sexual planarian Dugesia ryukyuensis.”

  Integrative Zoology, vol. 4: 265-271 (2009)

7)Kobayashi, K., Hashiguchi, T., Ichikawa, T., Ishino, Y., Hoshi, M., Matsumoto, M.

 “Neoblast-enriched fraction rescues eye formation in eye-defective planarian ‘menashi’ Dugesia ryukyuensis.”

  Development, Growth & Differentiation, vol. 50: 689-696 (2008)

8)Kobayashi, K., Ishizu, H., Arioka, S., Cabrera, J. P., Hoshi, M., Matsumoto, M.

 “Production of diploid and triploid offspring by inbreeding of the triploid planarian Dugesia ryukyuensis.”

   Chromosoma, vol. 117, 289-296 (2008)


研究室・ゼミ

研究室のウェブサイト(http://nature.cc.hirosaki-u.ac.jp/lab/goldenpla/KobayashiLab/Developmental_%26_Reproductive_Biology_Kobayashi_Lab_HP.html)を是非、訪問してください。


キーワード :
2014年4月11日 更新

小林 一也 Kazuya Kobayashi

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