教員紹介

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葛西 身延 かさい みのぶ

  • 英語表記 Minobu Kasai
  • 職名 教授
  • 所属 弘前大学 農学生命科学部 生物学科
  • 専門分野 植物環境生理学
  • email minobu [at] hirosaki-u.ac.jp
  • 電話 0172 - 39 - 3584
  • 研究者総覧 葛西 身延

※メールアドレスは [at] を @ に変えてください。

研究テーマ

植物のソースに関する研究

植物体における光合成産物の供給もしくは供給の場のことをソース、光合成産物の需要もしくは需要の場のことをシンクと言います。植物は体内でかなり複雑なことをしていると考えられますが、ソース、シンクの語を用いると、植物は環境中でソース、シンクを表現しているソース・シンクシステムです。ところでソースの力は様々なものの影響を受けると考えられますが、特に光合成代謝に影響されると考えられます。一方、光合成代謝は内的には特に体内の光合成産物の需要と供給のバランス、すなわちソース・シンクバランスに影響されると考えられます。この植物におけるソース・シンクバランスは、内外環境と密接に結びついていて、植物が内外環境を認識しそれに相互作用することに重要な役割を果たしていると考えられます。例えばそのバランスは、植物の発育過程やまわりの環境変化、あるいは植物の人間による部分的改良などによって、一時的、中長期的、部分的、あるいは全体的に変化し、植物に様々なことを引き起こしていると考えられます。このような場合の、つまり植物体のソース・シンクバランスが変化した場合の特に光合成代謝の制御とそれに関わる因子・機構について研究しています。

植物のシンクに関する研究

われわれが食糧としている植物の種子、果実、イモなどはすべてシンクです。また、発達中の若い葉などもシンクです。ところで植物における主要なシンクの力は光合成産物がソースからシンクへ輸送され、シンクで多様な代謝を通じてエネルギ-や貯蔵物質、様々な細胞構成成分へ転換する力のことを指します。この研究ではソース・シンクバランスを介したソースからシンクへの光合成産物の輸送の制御機構と、シンクにおける光合成産物の膜輸送の制御機構について調べています。

ソース・シンクシステムとしての植物の環境応答・適応耐性機構に関する研究

様々な環境下における植物の応答や適応耐性機構について、ソース・シンクバランスや同化物質の輸送・代謝・分配に大きな影響力をもつと考えられる基盤的因子、膜機能、代謝機能に焦点をあて研究しています。例えばストレスに強い植物はどのようにこれらの因子、機能を働かせてソース・シンクバランスやエネルギ-その他の同化物質の分配・恒常性を制御しているのか?また、ストレス下で生じる悪物質に対して対処しているのか?などについて研究しています。


略歴

  • 1984年 弘前大学理学部生物学科卒業
  • 1986年 弘前大学大学院理学研究科修士課程生物学専攻修了
  • 1990年 東京大学大学院理学系研究科博士課程植物学専攻修了
  • 1990年 岡山大学資源生物科学研究所助手
  • 1993年 弘前大学理学部助手
  • 1995年 弘前大学理学部助教授
  • 1997年 弘前大学農学生命科学部助教授
  • 2005年 弘前大学農学生命科学部教授

業績

  • 主要なもの
  • Ca2+ pump and Ca2+/H+ antiporter in plasma membrane vesicles isolated by aqueous two-phase partitioning from corn leaves. J. Membr. Biol. 114: 133-142 (1990)
  • Aluminum stress increases K+ efflux and activities of ATP- and PPi-dependent H+ pumps of tonoplast-enriched membrane vesicles from barley roots. Plant Cell Physiol. 33: 1035-1039 (1992)
  • In vivo treatments that modulate PPi-dependent H+ transport activity of tonoplast-enriched membrane vesicles from barley roots. Plant Cell Physiol. 34: 549-555 (1993)
  • Effects of in vivo treatment with abscisic acid and/or cytokinin on activities of vacuolar H+ pumps of tonoplast-enriched membrane vesicles prepared from barley roots. Plant Cell Physiol. 34: 1107-1115 (1993)
  • In vivo treatment of barley roots with vanadate increases vacuolar H+-translocating ATPase activity of the tonoplast-enriched membrane vesicles and the level of endogenous ABA. Plant Cell Physiol. 35: 291-295 (1994)
  • 光合成のソ-ス・シンク制御機構とリン酸,化学と生物 33: 198-206 (1995)
  • The effects of CO2 on the photosynthetic fixation of CO2 and the activity of ribulose-1,5-bisphosphate carboxylase in single-rooted soybean leaves under sink-limited conditions. Plant Cell Physiol. 37: 1193-1196 (1996)
  • The activity of the root vacuolar H+-pyrophosphatase in rye plants grown under conditions deficient in mineral nutrients. Plant Cell Physiol. 39: 890-894 (1998)
  • Inhibitory effect of sucrose on the plasma membrane H+ pump activity and possible involvement of the C-terminal region in the sucrose effect. J. Plant Res. 113: 97-102 (2001)
  • Involvement of the C-terminal region in phosphate inhibition of plasma membrane proton pumping activity. J. Plant Res. 114: 193-197 (2001)
  • Suppressive effect of H2O2 on increase in activities of acid invertases in rye roots. Plant Growth Reg. 40: 261-265 (2003)
  • The fructose transport mechanism in microsomal membrane vesicles from rye roots. Biol. Plant. 47: 285-288 (2003/4)

キーワード : 植物環境生理
2014年4月11日 更新

葛西 身延 Minobu Kasai

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