教員紹介

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戸羽 隆宏 とば たかひろ

  • 英語表記 Takahiro Toba
  • 職名 教授
  • 所属 弘前大学 農学生命科学部 食料資源学科
  • 専門分野 食品安全学
  • email ttakki [at] hirosaki-u.ac.jp
  • 電話 0172-39-3786

※メールアドレスは [at] を @ に変えてください。

メッセージ

 私の担当分野は食品安全学です。食品の安全性の向上に貢献する技術者や研究者を養成したいと考えています。食品の安全を脅かす因子の研究や食品安全性向上技術の開発について興味のある皆さんの大学への入学・編入学や大学院への進学を歓迎します。
   食品安全学の分野は化学(無機化学、有機化学)や農学(生化学、微生物学、食品科学、栄養学、食品衛生学など)を基礎にしていますが、病原微生物学、疫学、毒性学、免疫学、生理学や環境科学など幅広い分野の知識も必要とします。大学では多くのことを学ぶことができます。大学での勉強の基礎になるのが高校で学ぶべき教科の全てです。「受験科目=大学での勉強に必要な科目の全て」ではありません。


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 実験室で研究をする4年生と大学院生

 

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実験データの整理やセミナーでの発表の準備をする4年生と大学院生

 
 

研究テーマ

食品微生物学

  ヒトは生きるために食べなければなりません。しかし、食べたことが原因で病気になることもあります。私は「食品や水が媒体となって起こる病原微生物による健康被害(食水媒介感染症と呼びます)」を減らすため、4年生や大学院生とともに「食水媒介感染症の原因微生物の検出法や病原因子」、「乳酸菌・ビフィズス菌の付着機構の解明」および「乳酸菌・ビフィズス菌による病原菌の排除」に関する研究を行っています。


 

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 エライザ(酵素免疫測定)法を使って乳酸菌の病原細菌に対する付着阻害活性を評価している4年生

 

1.ビフィズス菌および乳酸菌の腸管定着機構に関する研究

 ビフィズス菌や乳酸菌はヒトや動物の腸管に定着しており(腸内常在菌と呼びます)、健康の増進に寄与していると推定されています。しかし、これらの微生物の腸管定着機構、すなわち上皮細胞への付着あるいは相互作用の機構については殆ど知られていません。私はこれまでに、Lactobacillus   crispatusのS-layerタンパク質がアドヘシン(付着因子)として機能する場合があることを見出しました。現在は、学生さんと一緒に、他の腸内常在菌のアドヘシンについて研究しています。付着因子の研究により、整腸作用に優れた発酵乳の開発も可能になるのではとの夢を持っています。

2.食中毒の予防に関する研究

 私たちは好むと好まざるとにかかわらず、病原微生物と共存していかなければなりません。現在は余り知られていないが、近い将来重大な脅威になる恐れのある、食水媒介感染症の原因微生物の検出法や病原因子に関する研究を始めました。環境中や食品中の分布と体内への侵入機構を知ることは、予防のための大きな力になるからです。

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Lactobacillus   crispatusのS-layerタンパク質に関する論文(拡大

 

食中毒の予防に関する論文(拡大

 

略歴

1994年

弘前大学農学部助教授

2003年

弘前大学農学生命科学部教授


業績

主要論文
○Inhibition of adhesion of food-borne pathogens to Caco-2 cells by Lactobacillus strains(共著、Journal of Applied Microbiology 91,154-159, 2001)


○Inhibition of the adherence of Escherichia coli strains to basement membrane by Lactobacillus crispatus expressing an S-layer(共著、Journal of Applied Microbiology 92, 396-403, 2002)


○The screening of hydrogen peroxide-producing lactic acid bacteria and their application to inactivating psychrotrophic food-borne pathogens(共著、Current Microbiology 47, 231-236 , 2003)


○Anaerobic induction of adherence to laminin in Lactobacillus gasseri strains by contact with solid surface.(共著、Current Microbiology 51, 275-282, 2005)


主要著書
○動物資源利用学(共著、文永堂出版、1998)
○畜産食品微生物学(共著、朝倉書店、2000)
○発酵乳の科学(共著、アイ・ケイ・コーポレーション、2002)
○畜産食品の事典(共著、朝倉書店、2002)
○最新畜産物利用学(共著、朝倉書店、2006)


キーワード :
2017年1月6日 更新

戸羽 隆宏 Takahiro Toba

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