教員紹介

写真:吉田 孝 教授

吉田 孝 よしだ たかし

  • 英語表記 Takashi Yoshida
  • 職名 教授
  • 所属 弘前大学 農学生命科学部 分子生命科学科
  • 専門分野 酵素化学・糖鎖工学
  • email ytakashi [at] hirosaki-u.ac.jp
  • 電話 0172-39-3794

※メールアドレスは [at] を @ に変えてください。

メッセージ

糖質といえば太る食べ物だと思っている人の多いこと。木材をつくるセルロース、野菜に多いヘミセルロース、カニの甲羅をつくるキチン、コンニャクの主成分マンナン…どれも太らない糖質ばかり。世の中にはさまざまな糖質があり、関節でショックアブソーバーになっているもの(軟骨多糖)もあれば、植物が病原菌と戦う時のバリアーになる糖質(細胞壁多糖)もある。血液型とは、細胞の表面に突き出た糖質(糖鎖)の形の違い。青森の豊かな自然には、まだ誰も手にしたことのない糖質や、それに働く酵素が眠っているはず…なので実験室は海の生物から山の微生物までがひしめきあい。しかしそれらはやがて機能性糖質という1つのゴールに集約するでしょう。その先は? もちろん、「何か」に使うのです。何に使えるかは、いっしょに考えましょう!


研究テーマ

○タンパク質や脂質に、糖が鎖のように結びついた複合糖質というものがあります。それら糖鎖の形はさまざまですが、そこには血液型に示されるように、生物にとって大事な情報が隠れています。糖鎖に作用する酵素を微生物や植物から取り出し、性質を調べています。

○野菜など植物の細胞壁にはキシログルカンという多糖があり、細胞をガードしています。植物病原菌(カビの仲間)はそれを酵素で分解してから植物体に侵入します。カビ、キノコ、酵母などの菌類が分泌するキシログルカン分解酵素について調べています。

○人間の皮膚や関節にはプロテオグリカンという複合糖質があり、肌の潤いを保ったり、運動時の衝撃を和らげたりしています。海の生き物からプロテオグリカンを取り出し、その特徴を調べています。  

 yoshida_01[1]  「マンノシダーゼのX線結晶解析像」
 yoshida_02[2] 「タンパク質につく糖鎖の例」 Manはマンノース、GnはN-アセチルグルコサミン(タンパク質部分は実際はもっと大きい)。
 yoshida_03[1] 「光るカビをつくる実験」 クラゲの蛍光タンパク質の遺伝子をコウジカビに組み込んだもの。細胞質全体が光っている。核や液胞は暗く影になって見える。

   


略歴

1983年

東京農工大学大学院農学研究科 修了(農芸化学専攻)

1983 ~1987年

三菱瓦斯化学(株)生物化学研究所

1987 ~2000年

東北大学農学部(旧・酵素化学講座)

1998 ~1999年

マギル大学(カナダ) がんセンター

2000年~

弘前大学農学生命科学部


業績

  • 1.Akao T, Yahara A, Sakamoto K, Yamada O, Akita O, Yoshida T., “Lack of endoplasmic reticulum 1,2-alpha-mannosidase activity that trims N-glycan Man9GlcNAc2 to Man8GlcNAc2 isomer B in a manE gene disruptant of Aspergillus oryzae.” Journal of Bioscience and Bioengineering, 113, 438-41 (2012).
  • 2.Hideyo Koizumi, Kazuhide Totani, Noriyuki Kitamoto, Shota Sato, Tetsuo Ohmachi, Takashi Yoshida; “Fungal cellulases of Glycosyl Hydrolase Family 7 catalyze lactose condensation”, Journal of Applied Glycoscience, 57, 239-243 (2010).
  • 3.Ken Sakai, Kyohei Ohtaki, Hideyo Koizumi, Shota Sato, Hisaoki Suzuki, Nobutaka Tachibana, Tetsuo Ohmachi, Takashi Yoshida, “Effective purification of 1,4-beta-endoglucanase (EG66) from a marine mollusc, Patinopecten yessensis, by cellulose column chromatography”, Journal of Applied Glycoscience, 56, 13-16 (2009).
  • 4.Yuri D. Lobsanov, Takashi Yoshida, Tom Desmet, Win Nerinckx, Patrick Yip, Marc Claeyssens, Annette Herscovics and P. Lynne Howell, “Modulation of activity by Arg407: structure of a fungal alpa-1,2-mannosidase in complex with a substrate analogue”, Acta Crystallographica (Section D), D64, 227-236 (2008).
  • 5.「マンノースとα-マンノシダーゼの最近の話題」(総説) 応用糖質科学、3巻73-76頁(2013).
  • 6.「GH47 α-マンノシダーゼの触媒構造について」(総説) 応用糖質科学、1巻168-173頁(2011).

研究室・ゼミ

研究室では炭水化物やタンパク質、遺伝子を扱う実験が中心になります。実験材料を採りに深浦の海に行ったり、菌のサンプリングで白神山地や動物園に行った人もいます。ソフトボール好きな人が集まって「コラボ連合チーム」をつくり、学科内スポーツ大会で活躍したこともあります。

 yoshida_04[2] 「ゼミ旅行で行った深浦の海」
 yoshida_05[2]  「イトマキヒトデ(裏と表、2体ずつ)」
 yoshida_06[2]  「仮装してソフトボール大会」

キーワード :
2017年1月13日 更新

吉田 孝 Takashi Yoshida

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